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乙武:宇野さんが日頃から語られている、AKB48ブームからいまの時代を
読み解こうという視点は、とても興味深いですよね。着眼点次第でアイドルの
ようなサブカルチャーだって、新しい社会の仕組みづくりへのヒントとなる。
宇野:でも、批評の界隈からは批判もありますよ。AKB好きってだけで、
主張の内容も吟味されないまま「こいつは叩いてOK」的な扱いを受けることも
多いです。まあ、もう慣れっこですけどね。
たとえば僕が2008年に出した『ゼロ年代の想像力』に、「いま一番面白いことを
やってる作家はクドカンだ」と書いて、袋叩きにあってますし。
乙武:絵画や音楽、映画や小説などは多くの人に文化であると認められていますが、
まだまだドラマやアイドルを文化と捉えることに拒否反応を示す方も多いんですね。
そうしたサブカルチャーの傾向、ここ数年で変わった点はありますか?
宇野:ここ最近は“作品を通じてコミュニケーションをとる”ことに、
みんなが快楽を覚えるようになってきていますよね。
乙武:一方的に発信されるものでなく、
双方向性を持ったものに人気が集まるということですか?
宇野:そうですね。インターネットの登場がコミュニケーションを簡単で
身近なものにした結果、何らかのかたちで参加できるコンテンツに
人が集まるようになってきた。
コメントが付けられるニコニコ動画やボーカロイドがヒットするのも、
そういう部分に理由があるのだと思います。
乙武:なるほど。たしかにそれらは10年前には考えられなかった
ものですよね。それらはコンテンツでもあり、
コミュニケーションを図るためのプラットフォームでもある。
宇野:いままでは、作品とそれを通じてコミュニケーションすることは、
基本的に別物でした。ところが現在は、“コミュニケーション”が
コンテンツの一部になりつつある印象です。
もっというと、コミュニケーションを活性化させるための要素として、
コンテンツがあるともいえます。
乙武:AKBのファンは、楽曲というコンテンツを楽しむというより、投票という
コミュニケーションを図るためにCDを大量購入しているわけですもんね。
この手法には批判もありますが、たしかに新しい発想です。
宇野:AKBのようなライブ主体のアイドルは、そういう時代を巧みに
味方につけた好例でしょう。握手会なんて、いわばゲーム感覚でアイドルと
コミュニケーションが取れるコンテンツですからね。
乙武:元格闘家の須藤元気くんが、いまは「WORLD ORDER」という
ダンスユニットを率いているのですが、「いまの時代、CDやDVDを
売ろうとするだけではビジネスとして成り立たない。
むしろ、コンテンツはYouTubeなどでがんがん流して多くの人に存在を知ってもらい、
いかにLIVEに来てもらうかを考えている」といってました。
宇野:おそらくいまの日本では、完成された作品をただ受け取るだけの文化は、
とくに若い世代にはもう飽きられています。それよりも、未完成のものを自分が
参加して変化させていく過程の方を面白く感じる人が多いんです。
昔の文化論が好きな人は、それを文化の堕落のように批判するけれど、
僕はそう判断するのは早計だと思う。テクノロジーや社会の変化にともない、
何にドキドキするのかという定義が変わってきているんですよ。
乙武:なぜ人々がAKBにこれほど熱狂するのか、その仕組みを考えることで
何らかのヒントが得られるかもしれませんね。
読み解こうという視点は、とても興味深いですよね。着眼点次第でアイドルの
ようなサブカルチャーだって、新しい社会の仕組みづくりへのヒントとなる。
宇野:でも、批評の界隈からは批判もありますよ。AKB好きってだけで、
主張の内容も吟味されないまま「こいつは叩いてOK」的な扱いを受けることも
多いです。まあ、もう慣れっこですけどね。
たとえば僕が2008年に出した『ゼロ年代の想像力』に、「いま一番面白いことを
やってる作家はクドカンだ」と書いて、袋叩きにあってますし。
乙武:絵画や音楽、映画や小説などは多くの人に文化であると認められていますが、
まだまだドラマやアイドルを文化と捉えることに拒否反応を示す方も多いんですね。
そうしたサブカルチャーの傾向、ここ数年で変わった点はありますか?
宇野:ここ最近は“作品を通じてコミュニケーションをとる”ことに、
みんなが快楽を覚えるようになってきていますよね。
乙武:一方的に発信されるものでなく、
双方向性を持ったものに人気が集まるということですか?
宇野:そうですね。インターネットの登場がコミュニケーションを簡単で
身近なものにした結果、何らかのかたちで参加できるコンテンツに
人が集まるようになってきた。
コメントが付けられるニコニコ動画やボーカロイドがヒットするのも、
そういう部分に理由があるのだと思います。
乙武:なるほど。たしかにそれらは10年前には考えられなかった
ものですよね。それらはコンテンツでもあり、
コミュニケーションを図るためのプラットフォームでもある。
宇野:いままでは、作品とそれを通じてコミュニケーションすることは、
基本的に別物でした。ところが現在は、“コミュニケーション”が
コンテンツの一部になりつつある印象です。
もっというと、コミュニケーションを活性化させるための要素として、
コンテンツがあるともいえます。
乙武:AKBのファンは、楽曲というコンテンツを楽しむというより、投票という
コミュニケーションを図るためにCDを大量購入しているわけですもんね。
この手法には批判もありますが、たしかに新しい発想です。
宇野:AKBのようなライブ主体のアイドルは、そういう時代を巧みに
味方につけた好例でしょう。握手会なんて、いわばゲーム感覚でアイドルと
コミュニケーションが取れるコンテンツですからね。
乙武:元格闘家の須藤元気くんが、いまは「WORLD ORDER」という
ダンスユニットを率いているのですが、「いまの時代、CDやDVDを
売ろうとするだけではビジネスとして成り立たない。
むしろ、コンテンツはYouTubeなどでがんがん流して多くの人に存在を知ってもらい、
いかにLIVEに来てもらうかを考えている」といってました。
宇野:おそらくいまの日本では、完成された作品をただ受け取るだけの文化は、
とくに若い世代にはもう飽きられています。それよりも、未完成のものを自分が
参加して変化させていく過程の方を面白く感じる人が多いんです。
昔の文化論が好きな人は、それを文化の堕落のように批判するけれど、
僕はそう判断するのは早計だと思う。テクノロジーや社会の変化にともない、
何にドキドキするのかという定義が変わってきているんですよ。
乙武:なぜ人々がAKBにこれほど熱狂するのか、その仕組みを考えることで
何らかのヒントが得られるかもしれませんね。
2:名無し募集中。。。:2014/02/15(土) 12:50:28.49:0
>>1
続き
宇野:AKBが規模として大きいのでわかりやすいですが、これはあらゆる
ジャンルで起きていることだと思います。一方的に与えられる「物語」的な
コンテンツより、双方向の「ゲーム」的なコンテンツの方が優位になっている。
僕自身、この傾向に違和感がなくはないんです。
でも、だからこそこの現実を受け止め、一度“負け”を認めるべき。
そのうえで、現在の文化を考えたいですね。
乙武:AKBとファンの間に、なぜこれだけの熱量が生まれるのか。
以前から不思議に思っていましたが、
今日の宇野さんのお話でその独自性がよくわかりました。
コンテンツからコミュニケーションへ。これは、
ほかの文化を育てていく手法にも役立てることができそうな気がします。
http://r25.yahoo.co.jp/fushigi/report/?id=20140214-00034579-r25&vos=oot20130206001
ジャンルで起きていることだと思います。一方的に与えられる「物語」的な
コンテンツより、双方向の「ゲーム」的なコンテンツの方が優位になっている。
僕自身、この傾向に違和感がなくはないんです。
でも、だからこそこの現実を受け止め、一度“負け”を認めるべき。
そのうえで、現在の文化を考えたいですね。
乙武:AKBとファンの間に、なぜこれだけの熱量が生まれるのか。
以前から不思議に思っていましたが、
今日の宇野さんのお話でその独自性がよくわかりました。
コンテンツからコミュニケーションへ。これは、
ほかの文化を育てていく手法にも役立てることができそうな気がします。
http://r25.yahoo.co.jp/fushigi/report/?id=20140214-00034579-r25&vos=oot20130206001
143:名無し募集中。。。:2014/02/15(土) 14:08:21.47:0
>>1
>>2
鋭いな
24:名無し募集中。。。:2014/02/15(土) 13:18:26.39:0
xxxx@xxx
例えばアイドルが「カラスは白い」と言ったとして、
「変なこと言って、かわいいなぁ」
と思うのが普通のファン、
「いや、黒いよ」と言った人間を棒で殴って回るのがジャニオタ、
「いいかカラスは白いぞ!白いんだぞ!」と喧伝するのがAKBファン、
黙々とカラスを白く塗って歩くのが田村ゆかり王国民
例えばアイドルが「カラスは白い」と言ったとして、
「変なこと言って、かわいいなぁ」
と思うのが普通のファン、
「いや、黒いよ」と言った人間を棒で殴って回るのがジャニオタ、
「いいかカラスは白いぞ!白いんだぞ!」と喧伝するのがAKBファン、
黙々とカラスを白く塗って歩くのが田村ゆかり王国民
29:名無し募集中。。。:2014/02/15(土) 13:21:58.37:P
>>24
ジャニヲタ△
42:名無し募集中。。。:2014/02/15(土) 13:32:33.76:0
>>24
これ王国民だろ最初につぶやいたのw
47:名無し募集中。。。:2014/02/15(土) 13:34:44.35:0
宇野のコメント読んでるとアンチの批判がことごとく意味のない事だというのがわかるなぁ
50:名無し募集中。。。:2014/02/15(土) 13:35:55.49:0
いや宇野はアンチすらも双方向ゲームに参加させられているという主張だろう
アンチ=敵キャラとして存在している
好きなアイドルをいじめようとするアンチがいるかぎりファン離れは起こらない
67:名無し募集中。。。:2014/02/15(土) 13:41:17.74:0
>>50
アンチは無料宣伝マン
アンチは非課金ネトゲプレイヤー
53:名無し募集中。。。:2014/02/15(土) 13:37:41.59:0
ネトゲが過疎るときは敵となりうるプレイヤーがいなくなったとき
無課金プレイヤー=アンチ
課金プレイヤー=AKBファン
というネトゲなんだよ
だから課金プレイヤーのほうが楽しめるようにできてる
59:名無し募集中。。。:2014/02/15(土) 13:39:00.21:0
>>53
なるほど
56:名無し募集中。。。:2014/02/15(土) 13:38:29.00:0
やっぱ宇野は鋭いな
しゃべりも上手いし
65:名無し募集中。。。:2014/02/15(土) 13:40:09.69:0
アンチの存在って信者の結束力につながるからな
アンチが飽きたら終わりの始まりだよ
68:名無し募集中。。。:2014/02/15(土) 13:42:09.04:0
東浩紀って宇野のAKB絡みの仕事に対して
今はいいけど出口戦略はどうなってるのか?って心配してたよな
マジでどうするんだろうね
74:名無し募集中。。。:2014/02/15(土) 13:43:42.21:0
>>68
ジャニーズの出口戦略はどうなの?吉本の出口戦略はどうなの?
そんな途方も無い質問に答えられるやついんのかよw
78:名無し募集中。。。:2014/02/15(土) 13:45:59.87:0
>>74
えっとAKBの出口戦略じゃないよ
AKBブームが去ったら宇野はどのつら下げて評論家続けるの?って意味だよ
75:名無し募集中。。。:2014/02/15(土) 13:44:53.07:0
むしろ原発や震災に絡んでいった東浩紀のほうが
そこからの出口戦略がなくて終わってる件
71:名無し募集中。。。:2014/02/15(土) 13:42:34.25:0
AKBをゲームで例えちゃうなら
いくらでも替えがきくメンバー=何度でもコンティニューできる
ってことだね。オタクは自虐なのか何なのか分からんね
77:名無し募集中。。。:2014/02/15(土) 13:45:33.81:0
ネット=バトルフィールド
AKBヲタ=プレイヤー
AKBメン=守るべきキャラクター
アンチ=敵キャラ
95:名無し募集中。。。:2014/02/15(土) 13:53:50.12:0
宇野常寛の意見には反対の場合もあるけど
良い意味でいつまでも大学生みたいな雰囲気は好きだな
99:名無し募集中。。。:2014/02/15(土) 13:54:57.55:i
普通に解釈すればAKB総選挙とかで参加できることをゲームと言ってる
メンバー選ぶなんて普通は作り手の特権だけどそれを受け手にも与えてるってこと
でも他のコンテンツが飽きられるのと同じように
AKB総選挙という仕組み自体が飽きられれば終わりなんだよね
飽きられた後に他の仕組みを考えたとしても
今まで投票してきた俺らはなんだったの?って不満が出る
一度うまくいったルールはもう変更することができない
107:名無し募集中。。。:2014/02/15(土) 13:58:17.29:i
例えばプロ野球のドラフトとかね
MLBとの競争にさらされてる状況でNPB内の戦力均衡なんて非合理的なんだが
今までそれでやってきて成功した仕組みだから変えることができない
123:名無し募集中。。。:2014/02/15(土) 14:02:28.75:0
双方向じゃ無いのも否定的に考えるのは違うんだけどな
CD買って聴くというのも有意義だし
感性がある程度以上ある人ならそれだけでクリエイティブな行為にもなる
134:名無し募集中。。。:2014/02/15(土) 14:06:17.94:0
若い人でも色々なタイプの人がいて双方向なエンタメをあまり求めない人も多い
求める人は若い人だけじゃ無く昔からいて
最近技術的に可能になったって事だろうな
142:名無し募集中。。。:2014/02/15(土) 14:07:53.73:O
提供された選択肢を選ばせることに
自由意志を感じられるんならゲーム的といえるかもね
支払ったお金がそれを補償してるとも言える
まあ
白痴化進んでるよ
そもそもゲームってお金と時間の無駄だからね
好きでやってるならいいんじゃないか
389:名無し募集中。。。:2014/02/15(土) 15:14:47.72:0
>>142
そういうのも白雉化や白雉では無いよ
提供された選択肢だろうがその人次第で高尚にもなり得る
重要なのはその人がどうかでコンテンツ自体でどうか決まる事はほとんど無い
要は人による
てか提供された選択肢という見方はちょっと違っていて
多種多様な『提供された選択肢』をさらに外側からそのどれかを選ぶかという構図
昔はこうじゃ無かったかというとそんな事も無く
昔から似たようなものでもある
149:名無し募集中。。。:2014/02/15(土) 14:09:33.89:0
AKBって双方向だと錯覚させているだけの一方的な物語なんだけど
博論も書いてない同人作家はやっぱり浅いなw
361:名無し募集中。。。:2014/02/15(土) 15:06:20.51:0
>>149
宇野の意見が間違っていても
そういう事で判断しない方が良いんだけどな
博論書いていなくても深い人は少なく無いぞ
200:名無し募集中。。。:2014/02/15(土) 14:21:36.54:0
ファンが運営を変えさせてると思わせるだけで成功
秋元康の上手さ
そのためにはたまに失敗して
ヲタに批判させて軌道修正するという手順が必要
元スレ:宇野常寛「アンチAKBは一度“負け”を認めるべき」
「一方的に与えられる「物語」より、双方向の「ゲーム」的なコンテンツの方が優位
http://hayabusa3.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1392436197/
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